コロナウイルス感染症に対するワクチンや治療薬などの開発が急がれています。
さて報道によれば、世界では、コロナウイルス感染症の予防薬、治療薬に対する特許的な保護について、様々な議論がなされているようです。
中には、特許権を無効にし又は完全に撤廃する、というかなり過激な意見もあるのだとか。
確かに、特許権を無効にすれば、予防薬、治療薬が安価に流通することが予想されます。
一方で、知的財産権の保護がインセンティブとなって発明が促されることは事実であり、だからこそ製薬会社は継続して新たな医薬品の開発に挑むことができます。
実は20年以上前にも、HIV感染症に対する医薬品に関して同様の議論があったようです。
この問題、まさに「特許制度とは何か」を考えさせられます。
参考:https://www.swissinfo.ch/jpn/特許権の保護-covid-19-スイス/45791924