安倍首相がG7サミットで、新型コロナウイルスに関する治療薬やワクチンについてのパテントプールの創設を提案しました。
パテントプールとは、公正取引委員会によれば、
「特許等の複数の権利者が、それぞれの所有する特許等又は特許等のライセンスをする権利を一定の企業体や組織体に集中し、
当該企業体や組織体を通じてパテントプールの構成員等が必要なライセンスを受けるもの」を意味するそうです。
一般的にパテントプールのメリットは、ライセンス関連業務の簡素化や、紛争回避、ロイヤルティ金額の低減などの点があげられています。
安倍首相の提案は、こういったメリットを考慮して、権利者と使用者の利益のバランスを取ろうとしているものと思われます。