開発活動と特許出願の関係(バイオ等の分野にて)

こんにちは、GODIVEです。はじめまして宜しくお願い致します。

 

仕事していて、開発部門などから質問があり、少し記載してみます。
特に医薬品開発などバイオ分野では、基礎の出願時はin vitroデータで、優先権主張期間(基礎出願から1年以内)に、優先権主張にて裏付けデータの補強(in vivo)試験を追加して出願、ということが良く用いられるかと思います。少し古いですが、資料1のp39(裏付けデータを補充して権利の可能性を高める)でも挙げられております。

バイオ系データについては、特に動物試験などは、動物の環境等もあり、予定通りとなかなかいかず、期限ギリギリ、ということになります。となりますと、例えば外国出願となりますと、前回5月11日付投稿のように、とりあえずPCT出願使って、時間稼ぎ(翻訳作業の時間稼ぎ、本格的に外国出願国選定時期検討の時間稼ぎ)という策になってしまう、というのが現実かと思います。

 

次回(7月中旬UP想定)は、実際の業界ごとで言われいる開発期間(資料2:予告で挙げさせていだたきます)も考慮して、当該時間稼ぎについて考察してみたいと思います。

 

参考資料1:平成16年3月26日 新潟大学医学部第2講義室において、生命科学分野における発明の創出について、橋本一憲弁理士
http://www.niigata-u.ac.jp/u-patent-niigata/kouenkai/date/16_3_26.pdf

参考資料2:東京大学経済学部 藤本隆宏先生講義資料より、p3
https://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_files/eco_02/9/notes/ja/J_ba2_9.pdf

藤本隆宏・安本雅典編「成功する製品開発 産業間比較の視点」有斐閣

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