「ストリンジェントな条件」について

こんにちは、GODIVEです。

今回は、少しマニアックですが「ストリンジェントな条件」についてです。

丁度某業界団体の知財の集まりで少し話題になったので、投稿してみました。

遺伝子配列等の発明で、配列特定の際に、相同性を定義するときに用いるフレーズです。

明細書等では、ストリンジェントな条件については、例えば以下のように記載されているかと存じます。

特許JB5771833公報より
「ストリンジェントな条件」とは、標的配列に対して相同性を有するヌクレオチド鎖の相補鎖が標的配列に優先的にハイブリダイズし、そして相同性を有さないヌクレオチド鎖の相補鎖が実質的にハイブリダイズしない条件を意味する。ストリンジェントな条件は配列依存的であり、そして種々の状況で異なる。より長い配列は、より高い温度で特異的にハイブリダイズする。一般に、ストリンジェントな条件は、規定されたイオン強度およびpHでの特定の配列についての熱融解温度(Tm)より約5℃低く選択される。Tmは、規定されたイオン強度、pH、および核酸濃度下で、標的配列に相補的なヌクレオチドの50%が平衡状態で標的配列にハイブリダイズする温度である。「ストリンジェントな条件」は配列依存的であり、そして種々の環境パラメーターによって異なる。核酸のハイブリダイゼーションの一般的な指針は、Tijssen(Tijssen(1993)、Laboratory Technniques In Biochemistry And Molecular Biology−Hybridization With Nucleic Acid Probes Part I、第2章「Overview of principles of hybridization and the strategy of nucleic acid probe assay」、Elsevier,New York)に見出される。

それでは、ストリンジェントの条件、具体的に特許性あり(クレーム等の記載要件を満たすこと)という条件は?というと、上述の特許公報でもそうでしたが、
90%以上の相同性で認められている例が多いように思われます。

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