ウェブの情報によると、スポーツ用品大手のアディダスが三本線の商標をめぐって、ファッションブランド「トム・ブラウン」と争っているそうです。
スポーツ用品に三本線と言えば、アディダスを思い浮かべる方は多い様に思います。
しかし、誤解を恐れずに言えば、ただの三本のライン。比較的単純なデザインのように思われます(線の幅や線と線の間隔など、実際には詳しいルールがあるのかもわかりませんが)。
この様な、比較的単純なデザインですが、単純ゆえに様々な方がデザインに取り入れることがあります。これを放置すれば、その単純なデザインの自他商品の識別機能や出所表示機能などの商標の商標的な機能は発揮されなくなるでしょう(希釈化、ですね)。
比較的単純なデザインはユーザーにとって覚えやすく、ブランドの顔となる商標としては優秀なものと言えるかもしれません。
しかし一方で、商標としての機能を維持するためには、相当なコストも必要になることが予想されます。
商品のネーミングなど、商標を決める際には、上記の点についても検討する必要がありそうです。